足袋について
足袋の博物誌
足袋の歴史1
※足袋の「語源」については多くの異説があって定まらないが、「単皮」または「踏皮」からその語源を求めるのが正しいらしい。
足袋は、襪(したうず)の発達したもので、襪(したうず)は外国より伝わったものであろうが、足袋そのものはわが国の独創によるものにまちがいない。
足袋は、古来より足を汚れや傷などから守り、さらに暑さ寒さからも守る防暑防寒の役割があり、かつ儀式などのために威儀を整える
には必要な装飾の一部であった。足袋は本来大別すると革足袋と織布足袋にわけられる。
革足袋は、熊、トラ、鹿、猿、犬、牛、馬、海豹(あざらし)、などの獣皮をなめしたものを使い、白の他、色々な色に染色されて使用された。
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平絹の襪
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双華文錦の襪
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赤地錦の襪
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布の襪
足袋の歴史 その2
※木綿足袋は徳川時代の初期に発達したものである。明暦3年(1657)の大火後の革の高騰が木綿足袋を流行させた。職布足袋には、一般的な綿府のほかに、変わったところでは、毛布地を表生地に使った「とろめん足袋」、メリヤス地を使った「メリヤス足袋」もある。
甲はぜについては、江戸時代から鯨のひげを使用されていたが、他に水牛、馬爪も使われた。明治20年代は甲はぜは全体の3割程度で、後は紐足袋である。明治20年末頃から東京方面で真鍮の甲はぜが使われはじめたという。
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紐付足袋
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刺繍足袋 出井伸之氏蔵
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麻の襪
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麻の襪
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踏皮(徳川家康所用)徳川美術館
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谷風梶之助使用の木綿足袋 相撲博物館蔵
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革足袋 鈴木真弓氏
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雷電為右衛門使用の木綿足袋 相撲博物館蔵